日記及び生存戦略情報記載用ライフログ

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【エコ?】個人レベルでの「カーボン・オフセット」について

   前回は、カーボンオフセットという物が何か?そして個人向けのカーボンオフセット商品ッてどうよ?って所まで書きましたので、今回は実際にどんな物か見ていこうと思います。    見たのは「カーボンパス」でカーボン・オフセット商品である「カーボンパス」なる物を見てみました。

 まずは、ホームに対するカーボン・オフセットの計算をしてみます。まずは自分のパターン独身一人暮らしだとどうなるのか? WS000000.JPG  オール電化のマンションで平均電気代は6000円です、愛知に住んでるので中部電力を選択。ガスは無いので入力無し、水道は家賃に含まれてますが水道代として2000円取られてますから2000円と入力。結果は...排出しているCO2の量は年間1,725kg(約1.7トン)になるそうです。先に進んでみます。 WS000001.JPG  これに該当するのは9000円の商品のようですね。ちなみにこれは1年間分でと言うお話です。計算の仕方が1年基準みたいです。ではカートに入れてみます。 WS000002.JPG  手数料が1050円かかるようですね、丁寧に内訳が記されていました。  ※手数料内訳 ・証書発行手数料 ・オフセット代行(政府口座移転)手数料 ・ステッカー代  中身は「証書発行手数料」「オフセット代行手数料」「ステッカー代」となっていますね。  「オフセット代行手数料」ってのは、「カーボン・オフセット」のシステム上、一旦業者や団体でお金を預かり、それを政府口座に移す為に必要な手数料なんでしょうね。「証書発行手数料」ってまぁ、お役所で証明貰うような物でしょうか?「ステッカー代」ってそれ特典じゃなく販売だったのかよ。  取りあえず、これを購入してステッカーを玄関にでも貼っておけば「環境に配慮してCO2削減した家(1年間分カーボンオフセット)」と堂々と言えるわけですね?勿論、日本政府からのお墨付きになるのです。  これで、自分が排出するCO2分に対しての金額を払ったので、その金額分は何処かの環境団体にお金が廻って、自分が支払った分(排出してるCO2)は代わりに削減してくれるはずです。  あ、書き忘れてましたが今回自分は購入はしてません。中身を見てみただけですからね。だからもちろん、「自分はカーボン・オフセットしたんだぜ!」とは言いませんよ。  それではついでに他のも見てみましょうか?  「日本カーボンオフセット」 こちらを見てみます。こちらは計算後、会員登録して必要な金額を入金するシステムのようですね。取りあえず登録して計算へ移ろうと思います。(勿論、偽名で今回も購入はしてません。みてるだけ?です。) WS000003.JPG  なんか、先のカーボンオフセット商品と計算の仕方が違いますね。何というか大雑把?  都道府県は愛知、住戸形態はマンション、自宅の断熱水準は低い、家族構成はひとり、世帯人数・延べ床面積は無記入でやっていきますね。 WS000004.JPG  結果はキャプチャ画面のようになりました。2つ結果がありますが、都道府県・自宅形式・断熱性の高さ・人数の条件を同じにし、下のチェックを全部を「はい」もしくは「いいえ」にして算出した物です。  全部「はい」ってのは「エコを心がけてます」って意味になりそうですね、勿論CO2排出量が少ない方になります。すべて「いいえ」だと「エコを気にしていない」と言う事になるのでしょうか?CO2排出に差がありますね。  でも、こんな計算方法で良いのでしょうか?正直この「いい加減っぽい計算法」には多少呆れました。それに計算方法の違いでしょうけど、前に見た「カーボンパス」とCO2排出量が違いすぎます。これ基準はどっちなんでしょうね?計算法もさじ加減なのか?  気を取り直して「申し込み」へ進んでみます。 WS000005.JPG  1,どちらか選ぶ、2,割合を選ぶ?3,量を選ぶ??  ...君は何を言っているのかな?一瞬なぜか混乱が俺を襲ってきました。 WS000006.JPG    なるほど!計算結果から割合や量(排出)で自由にカーボンオフセットする金額が選べるのか!  って、おいっ!!  それじゃ何の為の計算だよ!なんかおかしくないか?色々矛盾してきてないか?俺がおかしいのか?確かに俺はおかしいが、このシステムもおかしくないか?何かがおかしくないか??  さて、ここもカーボンオフセット後はなにやら証明をダウンロードできるようですね。  このサイトの「COJカーボンオフセットの流れ」によると  " 「COJが排出権を取得し、カーボンオフセット」 決済後はCOJが、CO2に見合うだけの排出権を取得し(※時期によって既に取得している場合もあります)、それを日本政府の口座に移転させることで、京都議定書のCO2削減目標の数値に算入します。オフセット料金はこの一連のサービスに伴う対価であり、COJは排出権そのものを販売するものではありません。  "  と書いてありますね。要はかかった金額は手数料であってCO2排出権の販売をした物じゃないと言う事ですね。なんか複雑な仕組みですねぇ。既になんか混乱してきてますよ??    色々フニオチナイ疑問は残りましたが、実際に「カーボンオフセット」購入もしくは利用の過程を見てみました。あなたはどういった印象を受けましたか?  個人的に、色々思う所がありますが一つだけ確実に判った事 「普段の私生活において、自分個人の場合は年間で1.7kg?3.3kg程の生活の上で、どうしても削減できないCO2を排出している。」  これは現代社会で生きている上で、空気を吸って呼吸しているのと同じくらい自然な行為で、普段まず気が付かない、気が付きにくい事です。上記の数値は個人の努力で減らす事はできるでしょうけど「ゼロ」にするのは、まず無理でしょう。  ですが、「目安」として気にかけておく事でエコを気にする為の良い切っ掛けなどにはなると思います。そういった意味では大いに役に立った気がします。  ですが、本題である「カーボンオフセット」に関して言えば、やはり大企業や団体、自治レベルなら有効ですが、個人レベルだと効果は期待できない気がする。それ以前にまだ個人レベルでの効果を期待できるシステムが確立できていない気がします。  先に見た計算方法一つでもツッコミ処満載です。これ一歩間違えたら詐欺扱いされますよ。  ですから、個人レベルでの「カーボン・オフセット」「環境募金の目安」と考え、割り切って購入・利用した方が良い気がします。後はそのお金が本当に「環境の為」に活かされる使い方されるかどうか?それは国の方針と各企業の善意的な努力に期待して、観察していく事にしましょう。  個人ができる「エコ」ってのは色々とあるでしょうから、まずはそちらを活かしていきましょう。