日記及び生存戦略情報記載用ライフログ

日記及び生存戦略情報記載用ライフログ

ものは考えよう??

 ■ 昨日大須の某パソコン店にて、個人的には耳を疑うような光景を見聴きした。

 そのパソコン店で見た光景はどこにでもある光景。店員が客にセキュリティソフトをオススメしている光景、正確には客からの質問に対し商品を説明解説お勧めしていたのだ。

 客の男性は10代後半から20代前半で俗に「チャラ男」っぽい容姿。パソコンの事なぞ興味が薄そうな男性客が友達二人を連れ立ってやってきた。友達との大きな声での会話から察するに、最近PCを買い替えセキュリティソフトの導入を検討してるが、全くどれが良いのか解らない。まず必要性が解らない。でも入れておいた方が良いという漠然な理解の上で探しに来たらしい。

 そしてそのパソコン店の店員に声をかけた。笑顔で応対した店員、聞こえてくる対応の会話、そして進めていたソフトは「ウイルスセキュリティゼロ」耳を疑った。

ウイルスセキュリティゼロは2000円前後のアンチウイルスソフトで性能は当然値段並み。年間更新に料金が発生しないのを売りにしたソフトが「ウイルスセキュリティ ZERO」一昔前まで使いものにならないと断言してもよいソフト。

 去年の1月に某電気量販店で自分が店員にセキュリティソフトについて質問した際にも、その店員は詳しく事情を話した上で「値段が安くても入れないほうが良いソフト」と酷評していたのが「ウイルスセキュリティ ZERO」

電気量販店で店員さんに聞いてみた。 | Remeteor.net

 セキュリティソフトは年々性能が上がっていく物なので、今年のVerはどうなのか?下記のサイト辺ではそんなに悪い評価ではないが、店員が大手を振ってオススメするような内容でもない。

セキュリティソフトの比較表 2014 - the比較

 ソフトの選択に関しては、店員の販売テクニック的な魂胆もあるだろうから一方的にこき下ろせないだろうが、実はオススメしてる時の店員の会話内容が、少しばかり耳を疑った。

 「更新料がかからないのはなんで?」という客の質問に対して、店員の応対は下記のような内容。

 まず、更新料が掛ろうが過かるまいが、性能はどれも一緒である。データベースの更新サポートに関してはあってもなくても同じ。有料との差は大規模ウイルス被害が起こった時の対応の早さであり、多少対応が遅かったりするが遅れながらも対応があるし、非常時は別途専用の駆除プログラムが出るのでそれを利用すればいい。なので本体の値段が安くて年間更新料がかからない方がお得で便利。

 という内容だった。これは販売用のセールストークと言う奴だろうか?それとも店員の知識からくるマジなオススメなのだろうか?個人的にはどっちだろうとびっくりな内容だったりする。

 それらしいこと言ってるが、アンチウイルスソフトというのは、データベースに重きをおくのが当然。未知のウイルスを防ぐまでなら店員の言っている事でも確かに十分だが、そこからの駆除など正確で安全な対応をするためにはデータベースが不可欠。大規模感染後の対応は早ければ早いほどが良い。でなければPCの個人利用に支障があるだけじゃなく、他の端末への感染媒体にもなるし、最近は個人情報に絡んだ被害のほうが多く、生活への実害も予想される。そして、別途駆除プログラムを利用するのは、普段から興味もなく知識も薄い万年初心者的なユーザーが簡単に対処するには、ほんの少しばかり敷居が高いと思う。

上記の状態を有料で緩和しているのが、更新料のかかるタイプのセキュリティソフト群であり、安心と安全を得る対価、実害を防ぐにはリーズナブルだとは思うのだが?それを本体安いし更新料かからないというだけで選ぶのであれば、無料のアンチウイルスソフトの導入のほうがまだ安上がりだ。

 有料だから安心安全とはいえないし、無料や安いから駄目とも言えないけれど、(あくまで)個人的には店員の対応・言い分がびっくりするレベルだったのでここに書き残しておく。

 モノは考えよう………なのであろうか?