日記及び生存戦略情報記載用ライフログ

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名古屋の繁華街の日常

■ 仕事で二日間、名古屋の繁華街である「栄」のど真ん中で8時から17時の繁華街の日常を見ることが出来た。

正直個人的に繁華街である「栄」は普段は表通りで買い物する程度、その他は年に数回程度「飲みに行く」ぐらいなのである意味縁が薄い所だし繁華街という街の「夜の顔」しか知らないのである。なので今回は良い経験になった。

まず、必ず酔いつぶれて寝てる奴が居る。月曜の朝は若い男が、火曜の朝は若い女が酔いつぶれて路上で寝ていた。若い男の方は仕事で行った工事現場の目の前の駐車場の入り口で熟睡。近所の人が「流石に車にひかれでもしたら、轢いた人がカワイそうだな」と交番に連絡し警官二人が対応、起こされ自力で歩いて帰っていった。

さて、火曜の若い女の方は、まず朝見かけた時点では起きていた。正確には若い男と朝からやってる飲み屋に二人で入っていった。その時点で完全にベロベロ千鳥足。そして出てきた時は店員が外まで担ぎ出し「ちゃんと帰れよ」と少し面倒見て置いていったのだが、女はそこでへたり込んでダウン。その時にどこかに電話をかけていた。

さて、へたり込んだのは工事現場の目の前の自販機前。しばらく観察してると完全に熟睡状態になったのが判った。若い女性が道路でゴロンとパンツ丸見えで横になってる。排水の水に濡れててもお構いなし。流石に通行者の目にとまり騒ぎになり出す。ちなみに警備員って職業は仕事と関係ないことなら触ってはいけないのが常なので取りあえず放置してた。

少しすると40代くらいの男性が現れて酔っ払い女を連れて行こうとする。流石に声かけてみると「連れです、電話かかってきたので迎えに来たんですが・・・」というものの、完全に酔って脱力した女性って正直かなり質が悪い。連れて行こうにも動かないし動かしようが無い。知人と言っても手に余ったらしく「手に負えないから交番に電話しておきます」と男性は帰ってしまった。

そうなると警官待ちなんだが、結局若い女性が道路で寝てると騒ぎになり出す。地元の女性が「事件に巻き込まれてもカワイそうだ」と交番に再度通報して少しの間見守ってたり、工事現場に入ってた内装屋の兄さんも心配して「警備員さん、鞄も財布見える状態で置きっぱなしになってるしちょっと見てやっててよ!何かあったら呼んでくれたらすぐ手貸すからさ」と見に来る始末。まぁ言われなくとも流石に犯罪の気があれば人として声くらいかけるともりだったが、みんなやさしいねぇ。

その後、4人の警官到着。30分ぐらいグダグダとまぁ酔っ払い女に振り回され、何とかタクシーに乗せることに成功し無事解決。それにしてもタクシーも「空車」なのに警官が手上げて止めると「重度の酔っ払い」と判ると「予約車だから」となかなか応じない。当たり前だよねww 4代目でやっと乗せてくれたタクシーの運転手もいい顔はしてなかったな。

それにしても平日の朝に飲み歩いてる(前日の夜から)若いのが多いなぁ。もう時間とか関係なく遊んでるんだろうな。そういう若い男女酔っ払いってのが居る反面、オッサンは仕事に行ってるので平日の昼は居ない。代わりにホームレスが闊歩して歩いてる。飲食店、飲み屋が多いので当然配達業者の出入りも多い。他には年寄りが凄く多い。

年寄りってのは地元の住人で、ビルの管理者や地主など昔っからそこに住んでる人ばかりらしい。早朝の街はもの凄く汚れてる。夜に出たゴミが散乱してる。大抵の店が朝5時前後までに終わるので、そこから8時くらいまでが一番ゴミが路上に出てる、散乱してる時間でカラスがそれを荒らす。

でも朝の9時過ぎには大抵綺麗になってる。それは各飲食店のビル管理会社の清掃員が早朝から掃除し始めるのと、地元の人が当たり前に街を掃除している。散乱したゴミをまとめ、汚れた道路を水で流し、転げ回ってるゴミ箱やら看板を所定の位置に戻す。一晩で荒くれた町並みを朝の数時間で完全にリセットする。そういった仕事は業者だけじゃ無く地元の老人がやってる、やってくれてるんだ。正直繁華街だけに治安が悪いと評判の「栄」だけど、そこに住んでる人達は、閑静な住宅地に住んでる人達なんかよりも自分の住んでる土地に、そしてそこを利用するどの年代の人へも優しさと愛着を持って住んでるんだと感じた。

朝の慌ただしい喧騒も大体10時過ぎると一段落して、街は一部の酔っ払いと観光客が闊歩して、昼を過ぎて16時くらいにもなると夜の本格的に準備が始まる。それを毎日繰り返してるのが繁華街の「日常」らしい。